(8日、高校野球群馬大会 利根実7―6伊勢崎工)
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利根実が終盤の大逆転で、昨夏の初戦で7―8で敗れた伊勢崎工に雪辱した。「抽選で決まった時、リベンジを誓った。昨年の3年生、支えてくれた人たちに恩返しができた」。追いついた直後の八回2死一、二塁で、勝ち越しの左前適時打を放った主将の津久井陸(3年)は満足そうだった。「前の打者が気持ちでつないでくれ、自分が上位に回せば得点してくれると思っていた」
同点の中前適時打を放った星野望(3年)は、相手投手の変化球が続けて暴投になったのを見て「まっすぐで勝負してくる」との読みが的中した。打線は二回以降沈黙していたが、「暗くならず声を出すようにした。きょうは絶対負けられないですから」。その思いの強さが終盤に生きた。
終了直後、応援席に向かって走りながら拳を突き上げた選手たち。津久井は「きょうの1勝をチームの勢いにしたい」と話した。(泉野尚彦)