「謎の恐竜」デイノケイルスって何? 7月13日に東京・上野の国立科学博物館で開幕する「恐竜展」で、その全体像が明らかになる。
【パノラマ写真】「恐竜博2019」で公開されるデイノケイルスとむかわ竜=竹谷俊之撮影
全長約11メートル、高さ約4・5メートル。開幕の数日前、デイノケイルスの全身復元骨格が組み上がった。大きなかぎ爪が特徴で、デイノケイルスの名前は「恐ろしい手」の意味を持つ。
1965年、ゴビ砂漠の7千万年前の地層から、デイノケイルスの前あしの化石が発見された。以降、前あし以外の部分が見つからず、長らく謎が続いたが、2006年と09年にほぼ全身の骨が見つかった。「恐竜博」では、これらの実物化石も展示される。
「恐竜博」のもう一つの目玉は、北海道むかわ町で約7200万年前の地層から見つかった「むかわ竜」の実物化石と、全身復元骨格。全長8メートル超と大きく、骨は部位が特定できたものだけでも222個あり、全体の骨の約8割にのぼることから「日本一の恐竜化石」と呼ばれる。
会場では、手前に平面に置いた実物化石、奥に立体的な全身復元骨格を配置。もし、現代にむかわ竜が生きていたら?という想像をかき立てられる。
「恐竜博」は、7月13日から10月14日まで。詳細は公式サイト(
https://dino2019.jp/
)。