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サラブレッドは人類がつくりあげた究極の競走馬だ。優れたオスとメスの交配を積み重ね、走る能力を高めてきた。しかし、資質だけで勝てるほどスポーツは甘くない。人間さながらのトレーニングや体のケアの研究が進んでいる。 ディープインパクトの秘密 春は競馬がいちばん華やぐ季節だ。最高格付けのGⅠレースが続き、3歳馬の頂点を決する競馬の祭典「日本ダービー」(東京優駿(ゆうしゅん))で、その華やぎはピークに達する。今年の日本ダービーは26日にあった。 今回の出走馬の父親をさかのぼると、すべてが1頭のオスに行き着く。ダーレーアラビアンだ。推定1700年生まれ。中東地域から英国に持ち込まれ、ゴドルフィンアラビアン、バイアリータークとともに、サラブレッドの「3大始祖」になった。 そもそもサラブレッドは「純血種」という意味だ。その純血種づくりは18世紀初めの英国で、3大始祖に優秀なメスを配合させることから始まった。 だから、すべてのサラブレッドは3大始祖のいずれかの血を受け継ぎ、品種改良の営みはいまなお続く。目的はひとつ。「速い競走馬」をつくることだ。 速い馬とはどんな馬なのか。 たとえば、ディープインパクト… |
科学で鍛えるサラブレッド 血統だけじゃない速さの秘密
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