筆頭株主の「ヤフー」から社長の退任を要求されていた通販大手の「アスクル」は2日、定時株主総会で岩田社長の再任が否決され、経営から退くこととなりました。
「大株主2社の反対によって私以下4名の取締役の再任が否決されました。大変遺憾だなというふうに思っております」(アスクル 岩田彰一郎 社長)
アスクルをめぐっては、近年、業績が低迷していることなどから、筆頭株主のヤフーが2日の株主総会を前に岩田社長の再任に反対する議決権を行使したと表明していました。
「ちょっと強引だと思います」(株主)
一部の株主からは、ヤフーの強引な退任要求に批判も出ていましたが、結局、再任への反対票が過半数を占めたことから、岩田社長は退任となりました。株主総会後、岩田社長は「不本意な結果」としながらも「重く厳粛に受け止めて、今日をもって経営から退く」と話しました。
アスクルは、株主総会後の取締役会で吉岡晃取締役を新社長に選任しました。