最高裁の新しい判事に就任した林道晴氏が会見し、「法曹志望者が減りつつある。若い人たちにとって魅力ある法曹界にしたい」と抱負を語りました。
林道晴判事(62)は、東京都出身で、1982年に判事補に任官。東京地裁や東京高裁の判事、静岡地裁所長などを歴任し、去年1月からは東京高等裁判所の所長を務めていました。
林判事は会見で、裁判手続きの効率化のため、来年2月からウェブ会議などITを活用した取り組みが一部の裁判所で始まることについて、「IT化によって民事裁判を再活性化できると思っている。進歩をとげつつあるAIをどう活用するかも、若い裁判官とともに議論をしていきたい」と話しました。
「どの事件や紛争についても、それぞれ個性があると思います。事件や紛争の真相や実態に迫って、それにあった形での適切な解決を図れないだろうかということでチャレンジしていきたいと思います」(林道晴最高裁判事)
一方、最高裁の新たな事務総長には、水戸地裁所長の中村慎氏(57)が就任しました。