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複数の国が中国から防疫物資を「自ら引き取る」のはなぜ



米国:マサチューセッツ州知事自ら連絡して調達


4月1日、赤、白、青の3色で塗装され、機体に「ペイトリオッツ(愛国者)」と書かれたボーイング767機が深セン宝安国際空港に着陸し、医療用N95マスク120万枚を積み込んで米国にとんぼ返りした。


このマスクはマサチューセッツ州のチャーリー・ベイカー知事が自ら連絡して調達したもので、マスクを運んだ飛行機は全米チャンピオンを6回獲得したアメリカンフットボールチーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」の専用機だ。マスクは中国で生産され深センから発送された。


なぜ「自ら引き取る」方式が始まったか?


中国以外で感染症が急速に拡大するようになると、各国では防疫物資の不足が深刻化した。製造業大国である中国は、今の段階で各国の防疫物資の1番目の調達先となっている。


3月末までに、中国の1日あたりマスク生産量は3億枚から4億枚に達した。多くの企業が次々に「業界の枠を超え」、「業務を転換して」マスクを作り始めた。中央政府の関連当局も「マスク専門班」を立ち上げ、全国での生産に協力し調整を進めた。


面倒なレンタル倉庫や貨物輸送機などの方式と異なり、「自ら引き取りに行く」方式なら防疫物資を迅速に持ち帰ることが可能だ。


カナダのジャスティン・トルドー首相は先日、「これから48時間以内に、カナダは中国から100万枚単位の医療用マスクを受け取ることになっている」と発表した。カナダは中国で倉庫をレンタルし、防疫物資の迅速な受け取りと各ルートへの振り分けに使われ、最終的にカナダに輸送する。


しかしレンタル倉庫や貨物輸送機などを利用した輸送モデルでは、倉庫や機内に収容しきれないといった問題がしばしば発生する。その点、「自ら引き取りに行く」方式であれば、防疫物資をより直接的に持ち帰ることが可能だといえる。(編集KS)


「人民網日本語版」2020年4月7日


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