スイスを拠点とする世界ラグジュアリーブランド市場大手のリシュモングループは16日、クラウド端末を通じて中国国際輸入博覧局と戦略的協力覚書に調印し、輸入博の出展企業にまた1つ「大物企業」が加わった。これまでにフォーチュン・グローバル500と業界のリーディングカンパニーの数十社が第3回中国国際輸入博覧会の「新顔」になっており、中国経済を楽観視する海外企業の揺るぎない信頼感が伝わってくる。新華社が伝えた。
リシュモンは初出展で一気に展示面積約500平方メートルを獲得した。「匠の心とイノベーション」をテーマに、ジュエリー、時計、筆記具、服飾品という4分野の傘下の13ブランドを率い、カルティエ、ヴァン クリーフ&アーペル、ピアジェ、ヴァシュロン・コンスタンタン、モンブランなど中国の消費者になじみ深いぜいたく品ブランドがそろって登場する予定だ。
同グループのジェローム・ランバート最高経営責任者(CEO)は、「長い間ずっと、中国は当グループの非常に重視する市場となっている。中国は今、消費が急速に高度化しており、市場の可能性は非常に大きい。新型コロナウイルスも中国経済の回復に対する当グループの高い信頼を揺るがすことはなく、第3回輸入博出展とそれ以降の戦略的協力に調印したことは、こうした信頼を最もよく示すものだ」と述べた。
2020年は中国とスイスの国交樹立70周年にあたり、感染状況の中、双方は非接触方式で積極的にマッチングや出展の準備作業を行ってきた。同博覧局の孫成海副局長(国家会展センター<上海>会長)は、「遠くスイスにいるランバートCEOと、ネットの力を借りて初めて出展戦略的協力覚書に調印した。この覚書に基づいて、リシュモングループはより掘り下げた多様なスタイルで博覧会に参加することになるだろう」と述べた。
孫氏によると、「輸入博の重要な出展国として、スイスは昨年は企業59社が出展し、企業数と展示面積はともに欧州各国の先頭集団だった。今年はSGS、ネスレ、ルイ・ドレフュス・カンパニー(LDC)など複数の業界リーディング・カンパニーが出展契約を結んだ。輸入博はリシュモングループを含む各国企業がグローバルリソース再編のチャンスをつかまえ、産業チェーンを再構築する歴史的チャンスをつかむ場になる」という。
現在、第3回輸入博は各種の準備作業が全面的に進められ、各国の政府と企業が積極的に対応し、出展申込みをした企業はすでに1千社を超える。うちフォーチュン・グローバル500と業界のリーディングカンパニーの数十社が初めて出展するほか、第1回に出展し第2回は出展しなかった企業が戻ってくるケースもある。3回連続出展で展示面積が年々拡大し、輸入博への高い信頼感をもち続ける「古い友人」も少なくない。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月20日