2020年3月15日、安蘇省淮安市の洪沢工業パークの毛織物メーカーで作業中の作業員。(撮影・陳亮、写真提供は人民図片)
静電気防止ブレスレットを手首にしっかりつけ、静電気帯電防止手袋を手にしっかりはめ、足には静電気帯電防止作業靴を履いている…こんな具合に「完全武装」した■(門がまえに三)東東さんにとっては、今までにない新しいことを体験している。固定して、切断して、組み立て、検査する…■さんは生産の現場で意欲的に働いている。
4月3日、■さんは安徽省蕪湖市にある中達電子(蕪湖)有限公司で働き始めて25日目を迎えた。■さんは元々同市の蕪湖方特東方神画観光客センターのセンター長で、プロジェクト接待の責任者だった。新型コロナウイルスの感染拡大中、一部の業界が臨時休業になり、人手が余る一方、一部の業界は雇用ニーズが急増して、人手不足に陥った。そこで蕪湖市人的資源・社会保障局の指導の下、仕事がない■さんとほかの方特のスタッフ143人は、サービス業から業界の枠を超えて製造業に向かい、「シェアリング社員」になった。
最近、需給バランスをはかり、企業にかかる圧力を緩和するため、一部の地域が相次いで措置を打ち出し、プラットフォームを構築して、社員シェアリングを模索し、企業の操業再開にエネルギーを注入している。
■さんによると、「家で何もしないまま2ヶ月ほどたった頃、会社から中達で人が足りないと聞き、自分から社員シェアリングに申し込んだ。現場の組立ラインでの作業は、これまで働いていた環境と全然違うので、最初は確かにあまりうまくいかなかった。でも中達が住むところと食事を準備してくれたし、専門的な研修も受けられたので、しばらく手探りをしているうちに、私たち新米はみんな作業をこなせるようになった」という。
中達にとっては、方特からきたこれらのシェア社員が差し迫った問題をある程度解決したといえる。中達人的資源部の責任者の▲●●(▲は下の上に丶がついた字、●は王へんに深のつくり)さんは社員シェアに手応えを感じており、「感染症の流行中に、製造業はどこも人手が足りず、うちも3月は500人以上が不足した。社員シェアで働く人の収入は増えたし、(シェア社員を送り出す)企業の人件費は抑えられたし、(シェア社員を受け入れる)企業は一時的な人材不足の圧力を緩和できた」と述べた。