商務部(省)対外貿易司の李興乾司長は26日、国務院共同対策メカニズムが感染対策医療物資の輸出品質監督管理強化について行われた記者会見で、「中国のマスクメーカーが互いに価格を抑制し合い、マスクを非常に安い価格で輸出している」などとメディアで伝えていることについてコメントした。中国新聞網が26日に伝えた。
【記者】 メディアの報道によると、中国のマスクメーカーが互いに価格を抑制し合い、マスクを非常に安い価格で輸出しているという。また海外メディアの報道には、中国が感染症の流行中に個人向け防護用品市場を独占し、暴利をむさぼり、マスク価格を数倍にも吊り上げて海外に売っているというものもある。上述の状況は本当か。もし本当なら、今後どのような措置をとって調整するか。
【李司長】 今言及されたまったく異なる2つの報道、2つの判断は、一部の報道が客観的でないこと、正確でないことをちょうど証明している。
新型コロナウイルスが世界的に急速に蔓延するのにともなって、中国は中国国内の予防・管理の必要を満たすと同時に、できる限り世界各国のビジネスの調達ニーズを支援してきた。ご存知のように、価格は市場が主導し、需給によって決定するものだ。短期的に中国のマスク輸出価格が需給の変化によって変動する可能性はあり、個別のメーカーの輸出価格が異常になる可能性もあるが、全体的にみれば、中国のマスクの輸出価格は市場の原則に合致しており、良心的な品質に見合った価格だといえる。
私たちはマスクを非常に安く売ることで、作業時間を延長して、約束の時間に間に合わせようと急ピッチで生産を進める中国企業が損失を被り、正当な利益が保障されなくなるようなことは許さない。また物価をつり上げ、暴利をむさぼる違法行為がメイド・イン・チャイナという立派な看板を傷つけることも許さない。そのために、中国政府は一連の措置を取り、生産、取引、認証、輸出などの段階で、防疫物資の品質監督管理を強化し、関連当局が協同し協力して法律に基づく調査を行い、ニセモノ・粗悪品、違法な輸出、買いだめなどの市場と輸出の秩序を混乱させる行為を厳しく取り締まる。問題が発覚すれば、すべて踏み込んだ調査確認を行い、法規・法律に違反した行為が確認されたケースについては、厳正に処罰し、決して容赦しない。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月27日