徐々に気温が上がり、エアコンを使いスイカを食べる日が到来したようだ。 だが現在はまだ、新型コロナの感染対策が予断を許さない状況だ。では、エアコンをつけても良いのだろうか。今年の夏、健康的かつ合理的に涼をとるにはどうすれば良いのだろうか。科技日報が伝えた。
国の関連当局は2月12日に、「新型肺炎流行期間中のオフィススペース及び公共の場における空調・換気システムの運営管理ガイド」を通達した。オフィススペース及び公共の場における空調・換気システムの安全かつ合理的な使用を指導し、感染症の拡大を阻止する。
6日に開かれた北京市の新型コロナウイルス感染予防・管理に関する記者会見で、北京市疾患予防管理センターの劉暁峰副センター長は「セントラル空調の使用中に最も重要な点は、外気導入を維持し内気循環をオフにすることだ。一部のエアコンには空気清浄・消毒装置が内蔵されているが、これについては製品の使用説明を厳守し操作する必要がある」と提案した。
復旦大学付属華山病院感染科科長の張文宏教授は「エアコンが感染を引き起こす可能性は極めて低いが、セントラル空調は密閉型という特徴がある。もし万が一感染された人がいれば、密閉された空間内で人々に比較的大きなリスクをもたらす。そのため学校におけるセントラル空調の使用を提案しない」と注意を促した。セントラル空調と比べ、家庭用エアコンにリスクはあるだろうか。劉氏は、「日常生活においてよく見かけるのはセパレートタイプのエアコン、つまり各部屋に個別に設置されているタイプだ。このエアコンを使用する際に、空気は個別の部屋の中で自動的に循環し、別の部屋との交差感染が生じないため、ほぼ安全だ」と述べた。
屋外活動を適度に増やし、窓を開け換気をすることで、エアコンの使用頻度を下げるべきだ。首都医科大学付属北京リハビリ病院中国医学リハビリセンターの趙宏波副主任医師は、「窓を開け、換気を行う回数は毎日1回以上とし、1回につき30分以上とするのが望ましい。特に感染対策の期間中、窓を開けて換気することは非常に重要だ」と指摘した。
趙氏は、「特に現在の特殊な時期において、エアコンの定期的な消毒と洗浄にも注意すべきだ。冷房病を恐れるならばエアコンの使用を減らすことが最も重要で、エアコンの合理的な設定と洗浄、消毒も必要だ」と述べた。
専門家は、「夏はアルコールを用いてエアコン内部を洗浄してはいけない。医療用アルコールは消毒、殺菌が可能だが、揮発しやすい。アルコールでエアコンを洗浄すれば、エアコン内部の空気の流れが悪いため、燃えやすく、爆発しやすいガスが発生する恐れがあり、安全上のリスクををもたらす」と特に強調した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月12日