浙江省寧波市に住む呉永成さんは18年間献血を続け、その献血回数は100回以上、献血量は計60リットル以上に及ぶ。この口下手な大工さんが、実は「献血の達人」というもう1つの立派な身分を持っているとは、にわかには想像しがたい。中国新聞網が伝えた。
今年53歳になる呉さんは大工になって数十年、見事な腕前の持ち主だ。献血を始めた動機について呉さんは、2002年2月のある日、街頭で無償献血車を見た時のことを振り返り、「その時、数人が車の中で献血をしていた。医療従事者から、無償献血は健康を損なわないだけでなく、患者の命を救うこともできると聞いて、試してみようと思った」と言う。
それ以来、呉さんは無償献血と切っても切れない縁を結ぶこととなった。今では、呉さんはすでに献血を18年続け、地元で無償献血を79回行い、献血量は36リットルに上っており、全国無償献血貢献賞金賞を3回、銀賞を1回受賞している。
実のところ、呉さんは18年間にわたり、地元でしばしば無償献血をしていただけでなく、外国にいる間もずっとその思いやりある行為を続けていた。
2002年7月、呉さんはシンガポールに出稼ぎに行った。それ以降、呉さんはよく余暇の時間を利用してシンガポールの各大病院へ行って無償献血をしてきた。時間が経つにつれて、採血をする医療従事者も呉さんのことを覚え、次々と呉さんの行いを称賛するようになった。
「思いやりに国境はない。国内でできることは、国外でも同じようにできる」と呉さん。シンガポールで出稼ぎをしていた十数年間、呉さんはよく中国とシンガポールを行き来した。「でも、どこにいたとしても、身体の条件が許し、献血の間隔が十分に離れていれば、無償献血をしに行く」と呉さんは言う。
現在までに、呉さんはシンガポールですでに無償献血を30回行い、献血量は18リットルに達している。
臨床現場で血小板がより必要とされていることを知ると、5月15日、呉さんは体調を整え、再び寧波センター献血ルームに血小板献血をしに訪れた。呉さんは、「誰かを助けることができると思うととてもうれしい」と話している。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年5月28日