天津港保税区企業の海洋石油工程股フン有限公司(フンはにんべんに分)によると、12インチ海底パイプラインが海底に敷設され、同社が担当する陵水17-2プロジェクトE3〜E2南側海底パイプライン敷設作業が海南省で順調に完了した。今回の施工水深は1542メートルで、中国海底パイプライン敷設水深の新記録を樹立し、中国の深海原油・ガス資源開発能力に再び重大な進展があったことを示している。中国新聞網が伝えた。
今回の施工に使われた作業船は「海洋石油201」で、中国が独自に詳細に設計・建造した初の自航能力を持つ3000メートル深海パイプ敷設クレーン船だ。2011年に引き渡された後、同船は中国の海底パイプライン敷設記録を20回以上更新した。2013年の茘湾3-1プロジェクト海上施工において、同船は初の作業で作業水深1409メートルの記録を樹立し、中国の海底パイプライン敷設が深海時代に進んだことを示している。
同船が7年ぶりに作業水深記録を再度更新したことは、中国の深海パイプライン敷設能力がアジアのトップレベル、国際的な先進水準に向かっていることを示しており、中国の深海原油・ガス資源の独自開発に向け堅固な基礎を築いた。
海底パイプラインは海上原油・ガス輸送の「大動脈」で、海洋原油・ガス生産システムの「ライフライン」にたとえられている。海底パイプラインの敷設は作業の難易度が高いだけでなく、溶接技法、設備能力、チームワークにも極めて高い条件を突きつけ、一国の海洋原油・ガスプロジェクト業界全体の水準を検証する重要な基準の一つだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月1日