「5GとVRは双子のよう」
VR技術が登場して以来、関連製品がさまざまな分野で幅広く応用されるようになったが、技術が十分に成熟しておらず、インフラの支えが不足しているなどの問題があり、VR産業の発展にはずっと浮き沈みがみられる。
以前は、VRデバイスの実際の応用の中で、利用者は画面の遅延や音声と画面のズレによって目まいなどを感じることがあった。業界関係者は、「データ伝送効率を保障するため、VRデバイスは体積・重量が比較的大きく、長い時間装着していられなかったし、データケーブルを『抜けない』こともデバイスの可搬性を制約していた」と振り返った。
恒信東方文化股フン有限公司(フンはにんべんに分)の呉狄傑副社長は、「今では5G技術の融合でVR技術の欠陥をよりよく補完することができ、デバイスの体験が今ひとつという問題の効果的な解決につながる。5Gには高速、低遅延、大容量という特徴があるため、5G+VRのデータ伝送はこれまでよりも速くてスムーズになり、コンテンツの保存と提供もこれまでより大量の空間と時間を消費せず、従来のVRの技術的ボトルネックを打ち破り、体験もおのずとよりスムーズなものになった」と述べた。
VRデバイスの構造とコストをみると、5G技術は超大容量のクラウド端末保存、高速で安定したデータ伝送によって、データの一部と計算のはたらきをクラウド端末で完了させることができ、VR端末をより小型化・軽量化し、ワイヤレス化することができる。ハードウエアの製造コストも70%前後値下がりすることになり、実際のランニングコストもこれに応じて低下する。
業界関係者は、「5GとVRは双子のように寄り添い合う。5GとVRの融合がさらに深化すれば、VRデバイスはクラウド端末化を実現できる可能性がより高まり、このことがVR端末の大規模な普及と商用化をさらに推進することになるだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月1日