100年前の古いハスの種子の発芽に成功し、北京市の円明園で昨年、花を咲かせたハスを覚えているという人も多いだろう。この夏、そのハスが「二代目」の花を咲かせている。中国新聞網が報じた。
円明園遺跡公園の情報によると、昨年、100年ぶりに息を吹き返したハスは順調に生育し、二代目の花が咲いて今は見ごろを迎えている。
円明園のハスの花基地で二代目の花を咲かせた古いハス(撮影・崔楠)。
7日、円明園のハスの花基地に足を運ぶと、池を埋め尽くすハスの花が見頃を迎えていた。現在、北京では新型コロナウイルス感染拡大防止対策が講じられているものの、ハスの花基地を訪れている観光客は、他の観光スポットより明らかに多かった。同地の一角に、約80平方メートルの池がある。そこはまだ見頃にはなっていないものの、そこで生育しているハスは円明園で100年の眠りからよみがえったハスという珍しい背景を持ち、二代目の花が咲き始めている。
2017年、考古学者は円明園・長春園の南東の角にある如園遺跡鏡香池で古いハスの種子11粒を発見した。研究の結果、その「推定年齢」は、少なくとも「100歳」であることが分かった。専門家のモニタリング研究と、丁寧な生育を経て、11粒のうち6粒の発芽に成功し、2019年についに花を咲かせた。
円明園で美しい花を咲かせるハス(撮影・宋宇晟)。
円明園管理処花卉基地の趙哀梅副科長は取材に対して、「息を吹き返して花を咲かせたハスは昨年は種子ができなかった。今年は、花托ができて種を収穫できないか観察したい。今年、拡大繁殖した品種から、必要な種子を見つけ、そこからさらに一歩踏み込んだ研究ができることを願っている」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月8日