国家衛生健康委員会新型コロナウイルス肺炎医療救助チーム専門家で、首都医科大学付属北京朝陽病院副院長の童朝暉氏は、7日に開かれた北京市の新型コロナウイルス感染対策に関する記者会見で、「新型コロナはその他のウイルス肺炎と異なり感染力が高いが、早期発見・早期隔離・早期治療できれば約95%の患者が治癒する。治癒・回復した患者は普通の肺炎の退院患者と同様、感染力を持たない」と述べた。新華社が伝えた。
童氏によると、無症状感染者には隠れ感染者と潜伏期の患者が含まれるが、真の無症状感染者にはいかなる症状も出ない。患者ではないため、通常は治療の必要がない。一部の患者は潜伏期間が長く、一定期間内に症状が現れず無症状感染者とされることもあるため、この部分の患者を見極め、選別する必要がある。無症状感染者には一定の感染力があるが、症状のある患者と比べかなり弱い。
童氏は、「各医療機関は疑い患者の選別を重視すべきだ。疑い患者を発見し、選別することで初めて、感染者であるかをさらに確認できるからだ。同時に疑い患者の管理を徹底し、疑い患者と確認した後に感染者と同じ治療を行うべきだ。無症状感染者と感染者の選別を引き続き強化し、感染症の『4つの早期』(早期発見・早期報告・早期隔離・早期治療)及び健康検査を徹底し、無症状感染者による集団感染を効果的に防止するべきだ」と述べた。
童氏はさらに、「それと同時に、新型コロナ患者の回復及びメンタルケアはそれまでの治療の延長線上にあり、人の命が第一・国民が第一ということを十分に示している。全社会は患者にもっと関心を持ち支援すべきであり、いかなる差別や恐怖の心理も持つべきではない。医療従事者やメディアも新型コロナの関連知識を多く発信し、感染者及び回復後の患者に対する誤解や無理解をなくすべきだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月8日