中国商務部(省)によると、今年1-5月期、中国全土の自由貿易試験区18ヶ所の実行ベース外資導入額は602億5000万元(1元は約15.25円)だった。中国の1000分の4の国土に満たないエリアの外資の参入が、中国全土の17%を占めたことになる。これは、外資企業の自由貿易試験区に対する信頼が高いことを示している。自由貿易試験区は、新時代の改革開放の新たな高みとなっているほか、外資を吸収する重要なプラットホームとなっている。
最近の調査研究によると、外資系企業にとって、自由貿易試験区が最も魅力ある場所となっている3つの理由は、政府サービスの効率が良く、貿易が円滑化されており、投資も自由化されているからだ。政府サービスの面で、自由貿易試験区は、企業の営業に関する許認可手続きを簡略化する「証照分離」、「企業簡易登録抹消」、「工事・建設・プロジェクトの審査」などの面の改革の試験的展開を先行して行い、成果を出し続けている。貿易の円滑化の面では、輸出入貨物の監督管理スタイルのイノベーションを積極的に実施し、通関地のコスト削減、効率向上を推進している。投資の自由化の面では、2020年版自由貿易試験区の外資参入ネガティブリストが既に発表され、今月23日から施行されている。特別管理措置は、昨年の37項目から、30項目に減り、医薬、教育などの分野では、率先して試し、行うという姿勢を一層強化している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月11日