「恐竜」というと、「巨大な生き物」と考える人が多いだろう。しかし、全ての恐竜が巨大とは限らない。米ノースカロライナ州立自然科学博物館の古生物学者がこのほど、世界最小の恐竜の化石を発見したと発表した。北京日報が報じた。
研究の筆頭筆者である同古生物学者はマダガスカル南西部で出土した大量の化石から、小さな恐竜の化石を発見した。
「コンゴナフォン・ケリー」と名付けられたその恐竜は、約2億3700万年前の三畳紀の時代に生息していたと見られ、体長は、携帯電話ほどのわずか10.16センチと、手のひらにも乗る大きさだ。
研究では、「コンゴナフォン・ケリー」の後ろ足は力が強く、ジャンプ力があり、鋭い歯もあった。歯のすり減り具合から、昆虫を食べていたと見られている。当時の環境は気温の上下が激しく、昼夜の寒暖差がかなり大きかったため、「コンゴナフォン・ケリー」には体を温めるための体毛が生えており、その後、それが羽毛に進化したと見られている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月17日