オランダ訪問中の王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間26日に同国のブロック外相とハーグで会談した際「中国とオランダは共に多国間主義を堅持して、自由貿易の維持、相互開放の堅持、公正な競争の提唱における模範であるべきだ」と表明した。新華社が伝えた。
王部長は「多国間主義は現在試練に直面している。多国間主義を支持することは国際社会の一致した声であり、中小国を始めとする圧倒的多数の国々が憂いなく安定を保つための法則だ。多国間主義がなければ、この世界は『ジャングルの法則』に戻り、歴史が後退する。中国側は多国間主義を断固として支持しており、オランダを含むすべての国々と共に多国間主義を実践し、実際の行動によって多国間主義を守ることを望んでいる」と述べた。
また「中国とオランダは自由貿易の維持における模範であるべきだ。グローバル化は人類の発展における必然的趨勢であり、社会進歩の表れだ。オランダは自由貿易を尊んでおり、中国も自由貿易の受益者だ。中国とオランダは共に世界貿易機関(WTO)改革を推進して、WTOが自由貿易体制の礎としての役割を引き続き発揮できるようにするべきだ」と指摘。
「中国とオランダは相互開放の堅持における模範であるべきだ。開放はオランダの立国の礎であり、中国側の一貫した政策でもある。相互開放の堅持は両国共通の進歩の切り札だ。中国側はさらに高水準の開放型経済の新体制を構築する。世界各国と中国市場のチャンスを分かち合いたい」と述べた。
王部長はさらに「中国とオランダは公正な競争の提唱における模範であるべきだ。各国が共に公正競争の原則を堅持し、資源配分における市場の決定的作用を発揮し、各国の企業に公平で公正かつ開かれた無差別のビジネス環境を提供することを希望する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年8月27日