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北京で開催中の2020中国国際サービス貿易交易会で展示された新型コロナウイルス不活化ワクチンなど。撮影・中国新聞社記者張興竜
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5日に開かれた中国国際サービス貿易交易会において、中国産新型コロナウイルス不活化ワクチンの実物2種類が初公開された。この2種類のワクチンは、それぞれ国薬集団傘下の中国生物、科興控股生物技術有限公司傘下の北京科興中維生物技術有限公司が開発したもの。会場のスタッフによると、この2種類のワクチンはまだ市販されていないが、現在、3期臨床試験の段階に進んでいるという。証券日報が伝えた。
新型コロナウイルス不活化ワクチンの他にも、特異的免疫グロブリン、PCR検査キットなどの感染対策の「スター製品」が展示された中国生物の展示ブースでは、多くの来場者が問い合わせと撮影に訪れた。
中国生物は現在、新型コロナウイルス不活化ワクチン3期臨床試験のペースを全面的にアップしており、アラブ首長国連邦、バーレーン、ペルー、モロッコ、アルゼンチンなどの国で試験を開始しており、臨床試験の被験者は5万人近くに上る。中国国内の1・2期臨床試験や緊急使用のデータを見ると、中国生物の新型コロナウイルス不活化ワクチンの安全性は非常に高く、また関連結果が世界トップクラスの「The Journal of the American Medical Association(JAMA)」誌に掲載された。中国生物の新型コロナウイルスワクチンの生産能力は年間3億本で、2期建設後にさらに拡大する見通しだ。
科興控股生物技術有限公司の広報担当の劉沛誠氏は取材に「当社が開発する新型コロナウイルスワクチンの1・2期臨床研究は中国国内で行われた。盲検解除の結果によると、ワクチンは安全性が高い。2期試験は年内に全面的に完了する予定だ。当社は現在、ブラジルやインドネシアなど複数の国の協力パートナーと、3期臨床研究を積極的に推進している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月7日