合肥本源量子計算科技有限責任公司が独自開発した超伝導量子計算クラウドプラットフォームが12日、正式にリリースされた。同社の孔偉成会長は「当社が独自開発した超伝導量子コンピュータである悟源に基づき、世界のユーザーに真の量子計算サービスを提供する」と述べた。科技日報が伝えた。
悟源は実験室環境から離れても安定的に稼働する超伝導量子計算システムであり、中国で初めて工学化を実現した量子コンピュータでもある。同社が今回発表した超伝導量子計算クラウドプラットフォームは、6ビットの超伝導量子プロセッサ「夸父(こほ)KF C6-130」を搭載し、忠実度やコヒーレンス時間などの各種技術指標が国際的な先進水準に達している。
ユーザーが同社の超伝導量子計算クラウドプラットフォームをより良く理解・使用できるようにするため、より多様で実用的な量子アルゴリズムと量子プログラムを開発した。同社はさらに複雑ネットワークソートアプリ、手書き数字認識アプリ、ユーザートレンド予測アプリという3つの典型的な量子計算プログラミングアプリを打ち出した。この3種のアプリは現在の成熟した量子アルゴリズムに基づき、同社が独自開発した量子プログラミング枠組み「QPanda」と量子プログラミング言語「QRunes」を使い開発したものだ。
「悟源は当社の量子クラウドプラットフォームを通じ、ユーザーに無料で真の6ビット超伝導量子チップに基づく計算サービスを提供する」。孔氏によると、現在の量子コンピュータは依然として条件の厳しい稼働環境と複雑な補助設備を必要とする。これらのシステムは高コストで、一般ユーザーは利用するのが難しい。より多くのユーザーに量子計算を体験、学習、模索してもらうため、世界の主要量子計算企業は各自の量子クラウドプラットフォームを開発し、クラウド技術を使いユーザーと真の量子計算設備を結びつけている。
同社による超伝導量子クラウドプラットフォームのリリースは、量子計算が科学研究の技術成熟度の向上に向かうことを示しており、量子計算産業の発展に対して重大な意義を持つ。同社はすでに次世代24ビット超伝導量子チップと量子コンピュータ制御システムを開発しており、来年末には60ビットの悟源超伝導量子コンピュータを発表する見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月14日