今年もまたダブル11(11月11日のネット通販イベント)のシーズンがやって来た。購入した商品は飛行機や高速鉄道に「乗る」ようになり、宅配便もますますスピードアップし、分単位で届くそのスピードが話題になっている。ダブル11に購入する予定の商品の残金を全て払い終える前に、第一陣の商品をすでに受け取ったという人も多く、「まるで近所に住んでいる人が荷物を届けてくれているみたい」と目を丸めるネットユーザーもいるほどだ。
そんな中、新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿勒泰(アルタイ)地区の宅配便配達員・阿爾扎克さんは、雪の中、馬に乗って宅配便を配達している。その斬新すぎる配達スタイルに、ネットユーザー約1000万人が惹きつけられた。
宅配会社の営業所の責任者によると、哈巴河(カバ)県から白哈巴村までは112キロあるが、雪が積もっているため、自動車などでは最後の数キロを進むことができない。そこで阿爾扎克さんは馬に乗って配達することにしたという。夏は2‐3時間で行ける場所も、冬は道が滑るため4‐5時間はかかる。しかも森を抜け、渓流も渡らなければならないため、阿爾扎克さんは万が一に備えて常に犬2匹も同行している。
ネットユーザーからは、「馬に乗って来るのは白馬の王子様ではなく、宅配便配達員かもしれないね」、「一回体験してみたい」といったコメントが寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月5日