11日午前に行われた取材で、河北省石家荘市藁城区は新型コロナウイルス感染拡大を効果的に食い止めるために、同区の增村鎮の12村に住む村民約2万人全員を集団隔離地に移送し始めている。 同日、中央テレビニュースが電話で、同鎮の住民と連絡を取ったところ、村民は、「当日に施設に移動するように」という緊急通知を受けたことが分かった。「村民が村を離れた後、村の中が毎日、徹底的に消毒される」という。ただ、村民の数が多いため、同日中の全員移送は完了しなかった。また、南橋寨村のニワトリやブタ、羊を飼育している農家約20世帯は村に残るという。「動物は、誰かが世話をしなければならない。村の寝たきりの高齢者の世話も必要」としている。 「村民が村を離れた後、村を徹底的に消毒」 增村の村民が11日午前8時に受けた通知によると、「村民が村を離れた後、村の中が毎日、徹底的に消毒される。集団隔離地には、専門の医療従事者が配置されているため、病気の高齢者などはそこで治療を受けることができる」という。
移送される村民・凡さんのスーツケース。 村民の凡さんは、「移送の通知は突然だったものの、皆協力的に指示に従っている。最近また多くの新規感染者が出ているので、他の場所に移ったほうが、コントロールしやすいと思う。春節(旧正月、今年は2月12日) のことはまだ考えていない。もし、14日間隔離されるなら、春節までには帰ってくることができるだろう」と話した。 本稿執筆時点で、石家荘市藁城区の全域がハイリスク地域に指定されている。同区は現時点で中国全土で唯一のハイリスク地域となっている。
では、なぜ自宅ではなく、ほかの場所に移送して隔離されるのだろうか?この点について解放軍総病院の有名な呼吸器専門医の劉又寧氏は、「自宅隔離の場合、家庭内クラスターを避けられない。そのため、隔離施設で、一人ずつ隔離することが必要。これは大きな進歩だ」と説明する。(編集KN) 「人民網日本語版」2021年1月13日 |
石家荘の農村部の村民2万人が集団隔離地に移送 新型コロナ感染拡大で
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