中核集団は1月30日、原子炉「華竜1号」の世界初号機である中核集団福清原子力発電所5号機が、連続フル稼働試験を完了し、商用化を開始したと発表した。これは中国が独自の第3世代原子炉技術を確立した国になり、同分野で世界の先頭を走っていることを意味する。人民日報海外版が伝えた。
華竜1号は現在の原発市場で最も広く受け入れられている第3世代原子炉の一つで、設計上の耐用期間は60年。原子炉は177本の炉心を採用し、18カ月で燃料交換する。「アクティブ・パッシブ」を結び付けた安全システム及び2重安全シェルターなどの技術を画期的に採用。安全性で世界最高の基準を満たしている。その初号機のすべての中核設備が国産化を実現しており、全設備の国産化率は88%にのぼる。
華竜1号の1基あたりの設備容量は116万1000kWで、毎年100億kWh近くの発電が可能。中等先進国の100万人の年間生産・生活用電力の需要を満たせる。同時に毎年エネルギー消費量を標準石炭換算で312万トン削減。これは、CO2排出量を816万トン削減することに相当し、7000万本以上の植林効果に相当する。
初号機の商用化は、華竜1号の量産化と世界進出の確かな基礎を固めた。これは中国のエネルギー構造の改善、グリーンで低炭素な発展の促進などに対して重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年2月1日