保護ケースに入れられ、クレーンで原子炉容器に運ばれる核燃料=24日午後2時4分、愛媛県伊方町、青山芳久撮影
四国電力は24日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の原子炉に核燃料を入れる作業を始めた。27日までの4日間でウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料16体を含む計157体を入れる予定。検査などが順調に進めば、7月26日に再稼働させる見通し。
特集:伊方原発
新規制基準に適合した原発の再稼働は、九州電力川内原発1、2号機、関西電力高浜原発3、4号機=大津地裁の仮処分決定で運転停止中=に続いて5基目となる。高浜3、4号機と同じく燃料の一部にMOX燃料を使う「プルサーマル発電」になる。
伊方3号機は、東京電力福島第一原発事故後の2011年4月に運転を停止。昨年7月に原子力規制委員会が安全対策の基本方針を許可し、同10月に県と伊方町が再稼働に同意した。
一方、住民らが広島地裁と松山地裁に運転差し止め仮処分を申し立て、大分地裁への申し立て準備も進めている。(佐藤英法)