今年度から航空自衛隊への配備が始まる最新鋭の戦闘機F35Aのうち、日本で組み立てられた最初の機体が5日、三菱重工業小牧南工場(愛知県豊山町)で報道公開された。空自のF4戦闘機の後継機で、全長約16メートル、全幅約11メートルで1人乗り。レーダーで探知されにくいステルス機能を備えている。
最新鋭ステルス機F35、空自配備1号機を米で初公開
F35は米国を中心に9カ国が共同開発し、野田政権(当時)が2011年、計42機の導入を決めた。価格や納期などの調達条件を米政府が決める「有償軍事援助(FMS)契約」による調達だ。
防衛省によると、12年度から予算計上が始まり、最初に契約された4機については米国で組み立てられた。戦闘機の製造に国内企業を参画させる狙いから、残りの38機については小牧南工場で機体の最終組み立てや検査が実施される。
この日、公開されたのは、13年度予算で契約され、小牧南工場で組み立てられていた機体で「国内生産初号機」となる。
米国で組み立てられた最初の4機は16年度末までに日本側に引き渡された。空自のパイロットがこの機体を使って米国で操縦訓練を続けている。(土居貴輝)