北京市海淀区重大動物疫病予防・抑制指揮部弁公室が1日に発表した「円明園遺跡公園の野生のコクチョウが致死率の高いH5N8型鳥インフルエンザ・ウィルスに感染していたことに関する通達」によると、1月22日から25日にかけて、同公園のコクチョウ3羽が死んでいるのが確認され、診断の結果、H5N8型鳥インフルエンザ・ウィルスに感染していたことが判明した。今回の感染は局地的な発生であり、効果的に抑制され、他の地域での感染は現時点では確認されていないという。中国新聞網が報じた。
資料画像:コクチョウ。(撮影:陳礼)
円明園遺跡公園の感染が確認されたコクチョウがいたエリアには野生の鳥15羽が生息しており、うち、コクチョウが5羽、マガモが8羽、バンが2羽。
コクチョウはオーストラリア原産。2008年2月に、コクチョウ1対が円明園遺跡公園に飛来し、繁殖・生息するようになった。
3羽が鳥インフルエンザ・ウィルスに感染していたことが判明した後、海淀区重大動物疫病予防・抑制指揮部弁公室は直ちに緊急時対応メカニズムを始動し、緊急対応を展開。エリア内の野生の鳥を見て回り、その生息地で消毒を実施した。現時点で、異常は確認されていないという。1月26日‐30日の4日間、同公園や海淀区の他の野生の鳥が生息する水域などを含む環境から採取したサンプル257件が検査に送られた。北京市動物疫病予防管理センターが検査をしたところ、いずれも「陰性」だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月2日