準々決勝で敗退したイングランドの主将デービッド・ベッカム(31)が2日、ドイツW杯を最後に同国代表の主将を辞めることを明らかにした。ポルトガル戦の敗戦翌日の2日に開いた記者会見で、「マクラーレン次期監督とともに新たな時代に入るため、腕に巻いてきたキャプテンマークは、譲り渡す時が来た」と語った。記者の質問に答える形ではなく、自ら切り出した。ただし、今後も代表でのプレーを希望した。英メディアなどが伝えた。
ベッカムは、W杯敗退後、家族らと相談の上で決意したという。「自分にとってイングランドの主将を務めることはこれ以上ない栄誉だった」と語り、「最も難しい決断だったが、今後も新監督や新主将を支えていきたい」と話した。
ベッカムは2000年11月のイタリアとの親善試合で、テイラー元監督(暫定指揮)から主将に任命された。その後に就任し、今W杯を最後に退任するエリクソン監督下でも、重責を担い続け、ポルトガル戦まで58試合、同国代表の主将としてプレーした。
(時事通信社)
毎日新聞 2006年7月2日 20時56分