サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会は第23日の5日午後9時(日本時間6日午前4時)、ミュンヘンで準決勝のポルトガル-フランス戦が行われ、フランスが1-0で勝ち、2大会ぶりの決勝進出を決めた。フランスは決勝でイタリアと対戦する。
中盤の選手が自在にポジションを変えて攻撃を仕掛けるポルトガルは前半4分、デコがGKバルテズを脅かすシュートを放つなど、立ち上がりにいい形を見せた。フランスもジダンを中心としたパスまわしからリベリらが積極的なドリブルで好機を演出。互いに相手の組織的な守備を高度な技術でかいくぐる展開が続いた。
フランスは前半30分過ぎ、ペナルティーエリア内でパスを受けたアンリが鋭い切り返しで突破を図ると、これをファールで止められPKを獲得。ジダンがこのPKを決め、きっ抗した流れの中で先制点を奪った。
フランスは後半3分、速攻からアンリが1人をかわしてシュート。直後にはリベリが際どいシュートを放って立て続けに惜しい場面を作った。1点を追うポルトガルは、パウレタがペナルティーエリア左からサイドネットの外側をかすめるシュートを見せたものの、その後はフランスの鉄壁の守備を前に苦戦。同30分にロナルドが長い距離から狙ったFKは、急激な変化でフランスGKバルテズのファンブルを誘ったが、詰めたフィーゴのヘディングシュートはバーの上を越えた。
ポルトガルは攻撃の枚数を増やし、終了間際のCKではGKリカルドまでがゴール前へ。それでも、フランスはチュラムを中心とした守備陣が最後まで崩れず、ジダンの挙げた虎の子の1点を守りきった。【デジタルメディア局】
毎日新聞 2006年7月6日 6時04分 (最終更新時間 7月6日 7時40分)