サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会準決勝でフランスがポルトガルを破った5日深夜、パリでは試合終了とともに市民が開け放した窓から一斉に歓声を上げ、勝利を祝った。
試合の間、車の流れが途絶えていた通りに、車のクラクションが鳴り響いた。車の窓からフランス国旗を振る人も多い。目抜き通りのシャンゼリゼでは、カフェやレストランから出てきた人たちが「決勝だ」と声をそろえ、花火が夜空を彩った。
多人種・多民族の選手で構成するフランス代表が地元でW杯初優勝を遂げた98年大会の記憶が今も根強く、市民はその再現を強く願っている。コートジボワール系フランス人の会社経営者ダウテさん(52)は「選手全員が素晴らしい。さまざまな人種が参加する今回のチームは神の贈り物だ」と強調し「決勝での勝利を確信している」と話した。(パリ共同)
毎日新聞 2006年7月6日 8時33分