サッカーのスペイン1部リーグで、2連覇を狙うバルセロナが序盤でもたついている。6試合を終え、2勝3分け1敗で5位。1日のサラゴサ戦は0-2とリードを許し、何とか引き分けに持ち込んだ。
前半から再三の好機をつかみながら、エトーやロナウジーニョに詰めの甘さが出て、得点機をつぶした。後半に入ると、3分、8分と立て続けに失点。ようやく1点を返したのは34分で、ロナウジーニョがPKを決めた。そして43分、エトーが俊足で同点ゴールを奪い、敗戦は免れた。
ライカールト監督は「今のバルサに目立つのはおごり。高度な技でファンを喜ばせるスペクタクルなサッカーも勝利に結びつかなくては。引き分けは決して喜べる結果ではない」と厳しい目を向けた。
この日、ロナウジーニョが履いたスパイクはスポンサー契約しているメーカーが名付けた「黄金のシューズ」。カンガルーの皮を使い、中底に24金で名前をあしらうなど豪華なものだった。だが、得意のFKを決められないなど“特製”の効果はいまひとつ。ライカールト監督が「おごり」を口にしたのも、派手なパフォーマンスが目立ち始めたスーパースターへのおきゅうか。(共同)