ソフトバンクの城島健司捕手(29)が31日、FA権行使の申請手続きを行う。球団に申請書を提出した後、ヤフードームに隣接するホテルで記者会見を開く予定で、その席で正式にメジャー挑戦を表明することになる。
城島にとって、FA宣言は夢実現へのまさに第一歩だ。27日に行った王監督との直接会談ではあえて明確なメジャー挑戦への意思表示はしなかったが、すでに腹は決めている。城島と親しい関係者も「家族との話し合いもついたようだ」と話しており、自らを育ててくれたソフトバンクへの配慮も含めて、FA会見を実施する運びとなった。
「メジャーとも交渉できるのがFAの権利。視野を広げるために宣言する」と早くから話していた城島だけに、今後に向けて準備も万端だ。11月7日前後には住居など環境面をチェックするために渡米する予定。代理人はカージナルスの田口らを手掛けるアラン・ニーロ氏が有力で、米国滞在中はすでに獲得が有力視されるマリナーズや、興味を示しているメッツの関係者とも交渉する手はずになっている。
特に2年連続で最下位に低迷したマリナーズは、チーム再建に向けバッテリー強化が急務とされており、城島獲得にも積極的だ。大リーグ関係者も「城島は95%、シアトルに行くだろう」と話しており、展開次第では早々と“マリナーズ城島”が誕生する可能性もある。
≪プレーオフ新制度の検討を開始≫2年連続でシーズン1位になりながらプレーオフで敗退したことを受けて、球団独自でプレーオフ新制度の検討を開始した。サッカーのW杯予選のようにシーズン3位までの球団が総当たり戦を行うもの。1カード2試合行い、計6試合で勝敗を争う。勝敗が並んだ場合はシーズン上位球団が優勝となる制度。これまでの制度では1位球団の試合間隔が空くことを問題視、それを解消するのが狙いだ。