三井不動産は8日、07年春の完成を目指して東京・六本木の防衛庁跡地(港区赤坂)で開発中の大規模複合施設「東京ミッドタウン」で、3タイプの高級賃貸住宅を展開すると発表した。最高級ホテルの「ザ・リッツ・カールトン・ホテル」などが運営に参加し、ホテルに滞在しているような快適なサービスを提供する。外資系企業の経営者など高所得者をターゲットに入居者を募集する。
東京ミッドタウンは、敷地面積6万8900平方メートルで総事業費は約3800億円。地上54階建ての超高層複合ビルを含む5棟のビルで構成され、このうち3棟で賃貸住宅事業を展開し計517戸を供給する。部屋タイプは1LDK~4LDK、家賃は月30万円台~500万円前後の見込み。
3タイプのうちリッツ・カールトンが運営する住宅では、ドアマンを配置したり、部屋の清掃サービスなども利用できる。別の棟では、自宅で仕事をする起業家らの入居を想定し、貸会議室や個室ラウンジを設ける。
メーンの超高層複合ビルには、ホテル「ザ・リッツ・カールトン」がテナントとして入り、富士写真フイルム、富士ゼロックス、ヤフーなどがオフィスフロアに入居する予定。【瀬尾忠義】