気象庁は16日、東京都心で初雪を観測したと発表した。同庁によると、平年(1月2日)より73日遅く、1876年の観測開始以来、最も遅かった1960年(2月10日)の記録も47年ぶりに更新した。
記録的な暖冬となった今シーズンは、各地で降雪が少なく、寒気が南下し天気が崩れる今週半ばが「降雪のラストチャンス」(同庁)とみられていた。関東地方の南海上に近づいている低気圧に伴う雨雲が、雪をもたらしたという。
同庁によると、横浜、千葉両市などで初雪を観測した1月20日、都内でも新宿や渋谷などで降雪がみられた。ただ「公式記録」となる千代田区大手町では観測されなかったため、これまで都心の降雪はゼロとなっていた。【五味香織】
毎日新聞 2007年3月16日 8時43分 (最終更新時間 3月16日 8時55分)