男子ゴルフの日本シリーズJT杯・第1日は1日、東京・東京よみうりCC(6961ヤード=パー70)で今季のツアー優勝者など27選手による男子最終戦が行われた。2週連続優勝を狙う谷口徹が1イーグル、5バーディー、1ボギーの6アンダーで単独トップに立ち、尾崎直道ら3人に3打差をつけた。さらに1打差で深堀圭一郎、宮里聖志ら5人が続く。今季賞金王を決めている片山晋呉は、体調が万全でなく、4オーバー23位タイ。
○…先週遅まきながら今季初勝利を挙げた谷口が、その調子を維持するように好スタート。6番(パー5)で2オンし、6メートルを1パットのイーグル。次のホールでボギーをたたき、プレーのいい流れを切りそうになったが、その後は約9メートルのチップイン・バーディーを決めるなどリズムを持ち直し、スコアを伸ばした。
「調子は悪くない。勝ったことで、自信を深めたし、いい形で(今年を)終わりたいので、優勝が目標」と、はっきり口にする。二つのパー5で3アンダーを稼ぎ、バーディーを取りやすいホールでしっかりスコアを縮め、守るところは守る。調子のいい時に、少しでもリードを広げたい谷口だ。
○…背筋痛で3週間、トーナメントを休み、クラブも握っていなかった片山が“強行出場”。3番から3連続ボギーした後、2バーディーで盛り返す頑張りを見せた。しかし、後半もボギーが先行し、最終ホールではダブルボギー。痛み止めの薬を飲みながらのラウンドも、最後は体がついていかなかった。関係者を通じ「よく回ってきた」とコメント。先週、2年連続賞金王を決めたプライドで、どこまで戦えるか。
毎日新聞 2005年12月1日 17時13分 (最終更新時間 12月1日 17時21分)