【ホイレーク(英国)山科武司】男子ゴルフの今季メジャー第3戦、全英オープン選手権は21日、当地のロイヤル・リバプールGC(7258ヤード、パー72)で第2ラウンドを行い、2位タイでスタートした深堀圭一郎は13番を終え、スコアを二つ落とし通算4アンダーに後退した。
同じく2位タイで競技を開始したタイガー・ウッズ(米国)は12番を終了し、5バーディー(1ボギー)と快調に飛ばし、通算9アンダーに伸ばした。
前日108位と出遅れた片山晋呉は5番でダブルボギーをたたくなど出入りの激しいゴルフで13番を終えて3オーバー。前日68位の谷原秀人は11番までスコアを三つ伸ばし3アンダーと健闘している。
◇派手な展開で好位置に…ウッズ
ウッズは初日、ティーショットに苦しんだ。それでも逆境を乗り越え、最後の18番を鮮やかなイーグルで締めくくり、大会2連覇への視界が大きく開けた。
11番(パー4)で、ティーショットを打った瞬間、「マイゴット(あれまあ)」と声を上げたウッズ。右のラフへ打ち込み、不運にも球は通路を示す標識の近くに落ちた。幸いライが良かったこともあり、ウエッジでの第2打をピンまで約3メートルにつけ、難なくバーディー。
2アンダーで迎えた14番(パー4)。ウッズはこのホールをポイントとして挙げた。第2打をグリーン横の谷に落としたが、第3打をピン横にピタリ。パーをキープした。「ここで1アンダーに落とさなかったのは大きかった」と振り返る。16番(パー5)でも、第1打を隣の17番に打ち込んだが、第2打をグリーンエッジまで飛ばしてバーディー奪取。18番へと弾みをつけた。
5アンダーまでスコアを伸ばしたウッズは、「7アンダーや8アンダーならともかく。(首位の)6アンダーは驚くことじゃない」。その余裕の裏には連覇への決意が秘められている。【山科武司】
毎日新聞 2006年7月21日 20時40分