開会式で選手宣誓をする三重の中村浩樹主将＝６日午前９時３４分、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で（代表撮影）

　第８８回全国高校野球選手権大会（日本高校野球連盟、朝日新聞社主催）は６日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。第３試合では大阪桐蔭（大阪）が、史上初となる２度の春夏連覇を目指した横浜（神奈川）を降した。２０日まで１５日間（雨天順延）にわたって熱戦が続く。

　午前９時からの開会式では、全国４１１２校が参加した地方大会を勝ち抜いた４９代表校の選手が入場行進。脇村春夫・日本高野連会長が「高校野球の神髄である粘りを」と激励。三重（三重）の中村浩樹主将が「『ありがとう』の気持ちを白球に込め、全力疾走、全力プレーで日本中を熱くします」と選手宣誓した。【田辺一城】

　開会式の後、１回戦３試合。第１試合は、２２回目出場の高知商（高知）が先発全員安打で、初出場の白樺学園（北北海道）に逆転勝ち。第２試合は早稲田実（西東京）が、エース斎藤の好投と１８安打の猛攻で、１７年ぶり出場の鶴崎工（大分）に大勝した。第３試合は、昨夏４強の大阪桐蔭（大阪）と今春のセンバツ優勝の横浜（神奈川）がぶつかる１回戦屈指の好カード。大阪桐蔭打線が終盤、謝敷、中田の連続本塁打などで横浜投手陣を圧倒し、快勝した。松坂大輔（西武）を擁した９８年以来、史上初の２度目の春夏連覇を狙った横浜は初戦で姿を消した。

　★開会式を２人欠席　静岡商の稲口順弘外野手（３年）と清峰の富尾京平投手（同）がいずれも発熱のため、開会式を欠席した。