額賀福志郎防衛庁長官は7日深夜(日本時間8日未明)、訪問先のジャカルタ市内のホテルで同行記者団と懇談し、9月の自民党総裁選への対応について「(津島派内の)無駄な戦いはしない方がいいという声も愛情のある言葉だが、そういうものを乗り越えて、今、出て行く必要があるとすれば何なのか、よく整理したい」と述べ、出馬に強い意欲をにじませた。
額賀氏は「時代の要請と、自分の人生観、社会観、歴史観、世界観が重なった時に最もエネルギーがわく。私心がなくなったときだ。仕事をするときはよこしまな考えが及ばないところで命懸けでやりたい」と強調、近く出馬の是非を最終決断する考えを示した。
派閥の意向との関係については「あまり影響しない。自分の問題だ。人さまに責任を転嫁できない」と指摘、自身の考えを最大限尊重する考えを表明した。
具体的な政策について、対中国、対韓国など「アジア外交の再定義」が必要との姿勢を強調。消費税については「上げることは必要だ」と述べるにとどめた。(共同)
毎日新聞 2006年8月8日