【ロンドン藤好陽太郎】竹中平蔵総務相は7日、当地で講演し、自民党総裁選で優位な安倍晋三官房長官について「期待している。小さな政府への取り組みを続けるべきだ」と述べた。さらに「私が経済財政諮問会議を離れて以降、財務省が会議へのコントロールを強めている」と語り、経済財政政策運営で官邸機能を強化する必要性を訴えた。
また、小泉政権の構造改革に関しては「邦銀の不良債権を3年で半減させる目標を完全に達成した」と成果を強調した。一方で、日本の景気の現状についてデフレは続いているとの認識を示し、「そうした中で日銀は金融引き締めを急いでいる」と日銀の姿勢を批判した。
毎日新聞 2006年9月8日