安倍晋三官房長官は1日午後、広島市内のホテルで記者会見し、自民党総裁選(8日告示)への立候補を正式に表明する。安倍氏は1日午前、首相官邸での記者会見で「この1年間、果たして総理、総裁たる資格があるか、自問自答してきた。いよいよ志も定まったということで、本日、決意表明したい」と心境を語った。
安倍氏は出馬表明で政権公約も発表。戦後体制の見直しを図るため憲法改正や教育再生を打ち出すほか、格差を固定化しないための「再チャレンジ支援策」などを最重要課題に掲げる。全体的に保守色を強調する内容となる。同党総裁選は安倍氏と麻生太郎外相、谷垣禎一財務相の3人で争われる見通しだ。
安倍氏は立候補表明に先立ち、同市で開かれる自民党中国ブロック大会に麻生、谷垣両氏とともに出席。その後、平和記念公園を訪れ原爆死没者慰霊碑に献花する。【犬飼直幸】
毎日新聞 2006年9月1日