福岡市東区で今月25日、幼児3人が死亡する交通事故が起きるなど、飲酒運転による死亡事故が相次いでいることを受け、警察庁は30日、9月12~18日までを緊急の飲酒運転取締強化週間に定め、検問など取り締まりを強化するよう全国の警察に通達した。通達では、各警察本部で強化週間中に1日以上を一斉取り締まり日に充て、3時間以上の集中取り締まりを行うことや、飲食店に働きかけ、飲酒運転防止の協力を求めることなどを指示している。
同庁によると、飲酒死亡事故は02年6月の道路交通法改正で罰則が強化された影響で減少傾向にあったが、改正当初の抑止効果が薄れ、昨年からは再び増加。今年は1~7月までに419件(前年同期比7件増)の飲酒死亡事故が起きている。【遠山和彦】
毎日新聞 2006年8月31日