サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は6日、ロンドンなどで16強による決勝トーナメント1回戦第2戦の4試合を行い、2連覇を狙ったバルセロナ(スペイン)を退けた前々回優勝のリバプール(イングランド)のほか、チェルシー(イングランド)ローマ(イタリア)バレンシア(スペイン)が準々決勝進出を決めた。
王座奪回を目指すリバプールはホームで0-1と敗れて2戦合計で2-2と並んだが、アウエーゴール数で上回った。チェルシーは2-1でポルト(ポルトガル)を降して合計3-2とし、第1戦を引き分けたローマは2-0でリヨン(フランス)に快勝。バレンシアは0-0でインテル・ミラノ(イタリア)と引き分けて合計2-2となり、アウエーゴール差で勝ち進んだ。
中村俊輔が所属するセルティック(スコットランド)は7日にアウエーでACミラン(イタリア)と対戦する。(共同)
◇バルセロナ、一枚岩の強さ示せず
大会が欧州CLに改編されてからは初となる2連覇の野望は、あと1点の壁にはね返された。バルセロナのライカールト監督は「終わってみれば、本拠地での2失点がこたえた」と言った。
メッシ、ロナウジーニョ、エトーの自慢の攻撃トリオが振るわず、同監督は後半途中にエトーからジュリ、チュラムに代えてグジョンセンを投入。前線に4人を並べた「背水の陣」で、シャビの好パスからグジョンセンがゴールを奪った。
しかし追加点を奪えずに敗退。「選手の誰一人も非難することはできない。最後の1秒までわれわれは必死に戦い、結果を変えることに全力を挙げた」と指揮官は静かに振り返った。
優勝した昨季に比べると、バルセロナの勢いが薄れていたことも敗因の一つ。ロナウジーニョが後半8分、メッシとの連係から放ったシュートは右ポストに当たり、得意のFKもGKに阻まれるなどエース頼りの攻撃は空回りに終わった。
堅守のリバプールだけでなく、対戦相手にロナウジーニョの「マジック封じ」が浸透した今季、一枚岩の強さを誇示することはできなかった。(共同)
毎日新聞 2007年3月7日 8時38分 (最終更新時間 3月7日 11時12分)