足利事件で17年半ぶりに釈放された菅家利和さんが6日、鹿児島県志布志市で開かれた集会に参加し、取り調べを録画する可視化の必要性を訴えました。
「私は『やっていません』と、刑事は『いや、お前だ』と、一日中ずっと同じことを言われた。髪の毛を引っ張られたり、足でけとばされたり・・・」(菅家利和さん)
集会は、鹿児島県弁護士会が取り調べの全ての過程を録画する「全面可視化」を求めて開いたものです。菅家さんは足利事件で嘘の自白を強要された体験を語り、可視化の必要性を訴えました。
「可視化はやってもらいたい。それ(カメラ)は1つじゃなく机の上、下、3か所、4か所やってもらいたい」(菅家利和さん)
また、菅家さんの弁護人の佐藤博史弁護士は、「取り調べを録音したテープが見つかったことで、捜査当局も虚偽の自白と分かった」と述べ、可視化の意義を強調しました。(06日17:38)