AIJ投資顧問による年金資産消失事件の裁判で、詐欺などの罪に問われた社長の浅川和彦被告に対し、検察側は懲役15年を求刑しました。
AIJ投資顧問の社長・浅川和彦被告(61)と、傘下の証券会社の元社長ら3人は、17の年金基金からおよそ248億円をだまし取った詐欺などの罪に問われています。
検察側は2日の論告で、「運用に苦労する基金を食い物にしようと組織的にだまし続けた」「被害を受けた17基金の加入者は14万人に上り、厚生年金制度を崩壊させるほどの影響を与えた」として、浅川被告に懲役15年、ほかの2人に懲役8年を求刑し、3人にあわせて218億円の追徴を求めました。
裁判は今月29日に浅川被告らの最終弁論が行われ、結審します。(02日12:54)