埼玉県坂戸市で2日夕方、小学5年生の児童らが、カッターナイフのようなものを持った男に襲われました。児童らにけがはありませんが、男は現在も逃走中です。
警察などによりますと、午後4時すぎ、坂戸市の千代田公園で小学5年生の男女3人が遊んでいたところ、男が無言で襲ってきました。
児童3人のうち、11歳の男子児童と10歳の女子児童が腕にカッターナイフのようなものを押しつけられましたが、引っかかれたような痕が残る程度でけがはありませんでした。
「子どもたちは公園で遊んでいる時に襲われたということなんですが、公園の敷地内には、大きな木が植えられていまして、周囲に住宅はあるものの、場所によっては、目が届きにくいといった印象を受けます」(記者)
その後、児童は公園から650メートルほど離れた小学校に逃げ込み、教員が警察に通報しました。
「学校に駆け込んだ子どもたちは、教師に対して『不審者に切られた。何かを押しあてられた』といった話をしたということです」(記者)
男は、40歳くらい170センチくらいの細身で、縁なしのメガネをかけ黒っぽい服装をしていたといいます。男は現在も逃走していることから警察は暴行の疑いで男の行方を捜査しています。
付近の住宅地では、数日前にも、不審な男の情報があり、不安がひろがっていました。
「中学生がナイフを持った人に襲われて、落ちてた傘で応戦したっていう(学校から)手紙は来ました」(保護者)
「早く捕まってもらわないと、ナイフを振り回したりして怖い」(小学生)
「ただ怖いだけですよね。どう守ってあげたらいいのか。(学校からの)連絡が遅いのが、一番不安に思いました」(保護者)
先週金曜日には、東京の練馬区で小学生が男に切りつけられ、大けがをする事件が起きたばかりです。
「前(練馬区の事件)にも、そういう事件があったんですけど、こういうことは起こさないでほしいなということしかない」(千代田小学校 藤田由美子教頭)
2日襲われた児童の小学校では、3日集団登校を教職員や保護者が見守るなど警戒を強めることにしています。(02日22:59)