一つ間違えば、大事故になるところでした。1日、三重県の東名阪自動車道で、観光バスの運転手が運転中に意識を失いました。異変に気付いた乗客が3人がかりでバスを止め、乗客31人は全員無事でした。
異変は高速走行中の観光バスで起きました。1日午後6時前、三重県亀山市の東名阪自動車道・上り線。意識を失ったのは、大型観光バスの44歳の男性運転手で、バスがガードレールや中央分離帯に接触。異変に気付いた50代の女性客2人がハンドルを握って進行方向を安定させ、40代の男性客が運転手の足元に潜り込み、ブレーキを手で押さえバスを停めました。運転手は病院に運ばれ、急性大動脈解離で死亡しましたが、乗っていたツアー客31人は全員無事でした。
バス会社によりますと、運転手は入社して12年の経験があり、社内の健康診断でも、問題はなかったということです。
警察は「他の車と事故にならず乗客にけががなかったのは、3人の勇気ある判断と行動のおかげだ」と話しています。(02日16:56)