1日、岡山大学病院で行われた肺の「中葉」を使った3歳の男の子への生体肺移植手術は無事終了しました。世界初の成功から一夜明け、男の子の容体は安定していて、家族も成功を喜んでいるということです。
「本当にお母さんは『ほっとした』と言われていました。次に『意外と早かったんですね』ということを言われていました」(岡山大学病院 大藤剛宏 肺移植チーフ、1日夜)
岡山大学病院で行われた3歳の男の子への母親の肺の「中葉」の移植手術は、その難しさからおよそ11時間に及びましたが、1日夜、無事成功しました。
病院によりますと、1日夜はICUに家族が入り、父親が「安心しました」と涙を流して語ったということです。一夜明けて母子ともに容体は安定していて、男の子は早ければ1か月で退院できるということです。
小さな子どもからの脳死臓器移植が進まない中、今回の手術の成功は、移植治療をあきらめていた子どもへの新たな治療法として期待がかかります。(02日11:31)