大阪府羽曳野市で、大阪市職員の男が義理の母親ら３人を猟銃で射殺した事件です。犯行後、自殺した男は、以前から別居中の妻への暴力が絶えず、離婚をめぐってトラブルになっていました。

　事件発生から一夜明けた現場です。犯人の男は、以前から妻との離婚をめぐって被害者とトラブルになっていたことが、関係者への取材でわかりました。

　事件は１２日午後８時ごろ、大阪市職員の杉浦泰久容疑者（４９）が、義理の母親、田中美子さんが経営する居酒屋でライフルを少なくとも４発発砲し、田中さんとアルバイト店員ら合わせて３人を殺害した上、自殺したものです。

　関係者によりますと、杉浦容疑者は以前から別居中への妻への暴力がひどく、妻や田中さんが離婚を求めていました。

　「（奥さんの）顔のあちこちにしみ（アザ）があったから、どないしたんって言ったら、『主人、暴力ふるうんで』と」（近所の人）

　３年前、長崎県佐世保市で起きた猟銃乱射事件を機に銃刀法が去年１２月に改正され、家庭内暴力などが確認された場合は銃を所持できなくなりましたが、杉浦容疑者は規制の対象に入っておらず、散弾銃など合わせて５丁を所持していました。警察は銃の入手経路についても調べる方針です。（13日11:36）