去年３月以来、２度目となる家宅捜索です。東京地検特捜部は、民主党小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」や、大手ゼネコンなどの一斉捜索に乗り出しました。

　小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」では、特捜部による家宅捜索が続いています。

　民主党小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」への特捜部の捜索は、午後５時頃から始まりました。特捜部の捜索を受けるのは去年３月以来、２度目です。

　捜索を受けたのは、「陸山会」のほか港区元赤坂にある小沢幹事長の個人事務所、大手ゼネコンの「鹿島」本社など関係先です。特捜部はさらに、小沢幹事長の秘書だった石川知裕衆議院議員の議員会館の事務所も捜索しました。

　「陸山会」が購入した土地をめぐっては、石川議員が特捜部への任意聴取に対して「小沢氏から渡された４億円を購入費に充てた」などと答えたため、特捜部で裏付けを進めてきました。

　特捜部は１３日、石川議員から２度目の任意聴取を行いましたが、政治資金収支報告書に記載されていない土地購入資金、４億円の出所を解明するには関係先の一斉捜索が必要と判断したものです。

　４億円の出所をめぐっては、別の中堅ゼネコンの元幹部が２００４年と２００５年の２回にわたって、小沢氏側に合わせて１億円を渡したと話している模様で、特捜部は４億円の原資にゼネコンからの裏献金があった疑いもあるとみて、１３日の捜索で押収した資料を分析する方針です。

　一方、任意聴取を要請されている小沢幹事長は、１３日も任意聴取には応じていません。（13日18:52）