中国政府に帰国を拒否され、およそ３か月間にわたり成田空港で寝泊りをし続けてきた中国人人権活動家が、今月半ばには中国へ帰国することを明らかにしました。

　馮正虎さん（５５）は、中国の民主化を支持する活動家で去年４月に来日しましたが、その後中国への帰国を拒否され続けてきました。

　去年１１月からは「当局に抗議する」という理由で日本への入国手続きをとらず、成田空港の入国審査場の脇で馮さんを支援するために世界各国から送られてきた食料をもらいながら寝泊りしていました。

　しかし、空港内での生活が９２日目を迎えた２日、馮さんは会見を開き、上海に戻る許可が出たため３日に日本へ一旦入国し、今月半ばまでに帰国することを明らかにしました。馮さんは「人権活動は生活の一部。これからも当然続けていきます」と語りました。（02日22:01）