品川駅前にあった老舗ホテル「京品ホテル」の廃業に伴い、解雇された従業員４６人が「解雇は不当」として、従業員としての地位の確認を求めた裁判で、先月、和解が成立していたことがわかりました。

　従業員側の弁護士などによりますと、和解は先月２９日付けで、守秘義務があるため詳細は言えないとしながらも、「雇用補償に関することについて会社側が理解を示す内容で、従業員側の勝利的な和解といえる」としています

　京品ホテルをめぐっては、会社側が「２００８年１０月で廃業し、不動産は売却する」と従業員側に一方的に通告したため、一部の従業員らが反発しました。

　ホテルと一部の飲食店で、およそ３か月にわたり「自主営業」を続けましたが、東京地裁は去年１月、「事業が廃止された以上、職場を占拠し続ける根拠はない」として、元従業員らに建物の明け渡しを命じる仮処分を決定。

　その後、強制執行が行われ、ホテル周辺で元従業員や関係者数百人がもみ合いになり、一時騒然としました。（04日10:34）